●うつ病とは!!
●うつ病の精神的な症状
うつ病をひとことでいうと、[気分が激しく落ち込んで、なにごとに対しても興味や意欲がわかなくなる病気」です。最近は一般の人でも「いまちょっと“うつ”なの」といったりしますが、たいていはそのうちスランプを脱して元気になっているものです。ところが、なかには、いつまでたっても気分の落ち込みが回復しないケースがあります。これがうつ病です。
うつ病の人は一見して元気がありません。表情が乏しく、顔色も悪く見えます。ぼんやりしているときが多く、しゃべり方や動作も緩慢になります。
感情面では、憂うつ、気が重い、クサクサする――などの抑うつ傾向が現れます。「死にたい」とまで訴える人も少なくありません。なかには不安といら立ちが強く、そわそわして落ち着かないタイプの人もいます。
思考画での特徴は、すべてに対して悲観的な考え方をするようになることです。「自分はダメな人聞だ」と自分の能力を過小評価したり、「周囲の人間に迷惑をかけた」と自分を責めます。将釆に希望を持てなくなり、過去についても「自分の生き方は間違っていた」と否定的になります。また思考力自体が低下し、堂々めぐりで考えがまとまらなくなります。集中力や注意力も落ちてくるので、仕事や勉強の能率が著しく悪くなります。
体力や健康についても自信がなくなってきます。ちょっとした体の不調を重大に感じ、くよくよと思い悩みます。それが強くなると「自分はがんに冒されている」といった妄想に発展することもあります。
意欲も全般的に低下してきます。新聞を読むのがめんどうくさくなり、テレビを見る気さえしません。会社に出勤しても、仕事にとりかかるまで時間がかかるようになり、朝起きると会社に行くことが負担に感じるようになります。食欲や性欲も低ドし、あらゆることに関心がもてなくなります。
これらの症状は一般に、一日のうちでも朝起きたときがいちばん重く、夕方になると軽くなってきます。専門的にはこれを「日内変動」といいます。
なお、うつ病の人の中には、はたからみて、それほど落ち込んでいるようには見えないケースもありますので、注意が必要です。
●うつ病の身体的な症状
うつ病は精神的な症状に加えて、ほとんどの場合、さまざまな身体的症状もともないます。患者さんが多く訴える症状はつぎの通りです。
頭痛、めまい、耳鳴り、目かかすむ、口が渇く、のどがつまったような感じがする、首や肩がこる、動悸、息切れ、胸やみぞおちがしめつけられる、腹部に膨満感がある、吐き気、便秘、頻尿、残尿感、下肢のしびれ、腰痛――など。全身症状としては、不眠、倦怠感、疲れやすい、関節痛、食欲不振、体重の低下、性機能障害、四肢の冷えやしびれ、発汗や寝汁などがあげられます。
うつ病の場合、これらの身体症状から患者さんが病院で検査を受けても、一般に器質的な病変は見つかりません。また身体症状自体はだれにでもよく見られるものなので、精神症状の訴えがなければ、医師もうつ病を見逃すことがあります、
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